ステアタイトは電気的絶縁性分野で歴史のあるセラミックスです。安価なご提案ができる素材のため幅広い分野で使用されています。
ステアタイトの主原料となるタルク(*)の主成分は酸化マグネシウム(MgO)と無水珪酸(SiO2)で、その化学式は 3MgO・4SiO2・H2Oです。 このタルクを高温で焼成すると結晶水が放出され、後には珪酸マグネシウム(MgSiO3)が出来ます。
この珪酸マグネシウムがステアタイトの本体です。
ステアタイトは環境にも優しい材料です。
(*):タルクは医薬品、化粧品、紙などの身近なものから建材、樹脂、プラスチック、ゴム、塗料、接着剤、電子材料などに使用されています。
ステアタイトは白色又は淡黄色で光沢のあるセラミックスで、その特徴は次の通りです。
特性 | 範囲・条件 | 特性値 | 単位 |
---|---|---|---|
吸水率(%) | - | 0.0 | % |
見掛比重 | - | 2.7 | - |
ビッカーズ硬度 | - | 6.2 | Gpa |
曲げ強度 | - | 138 | Mpa |
圧縮強度 | - | 888 | Mpa |
線膨張係数 | R.T.〜100℃ | 6.9 | × 10-6/℃ |
R.T~400℃ | 7.8 | ||
R.T~900℃ | 9.0 | 熱伝導率 | 20℃ | 2.5 | W /(m・K) |
安全使用温度 | - | 1000 | ℃ |
絶縁耐力 | - | 10 | KV/mm |
体積固定抵抗 | 25℃ | >1014 | Ω・cm |
300℃ | 8×1010 | ||
500℃ | 3×108 | ||
誘電率 | 1MHz | 6.4 | |
誘電体損失角 | 1MHz | 6.5 | × 10-4 |
誘電体損失係数 | - | 38 | × 10-4 |
Te値 | - | 760 | ℃ |